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凸版、見本市で量子計算処理による物流効率化訴求

2021年10月26日 (火)

イベント凸版印刷は26日、10月27日から3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催される「第2回量子コンピューティングEXPO【秋】」の出展内容を発表した。ブース番号は「7-1」。

出展ブースでは、量子コンピューニングに関する凸版印刷の取り組みを紹介。「量子技術の社会実装俯瞰図」や、企業や研究機関と連携して進めている「量子セキュアクラウド技術に関する4者連携」「ICカードへの耐量子-公開鍵暗号実装に関する共同開発」「物流業務の効率化に向けた2社の連携」「新たな材料開発フレームワークの構築」などのテーマで解説する。

量子コンピューティングは、量子力学的な現象を持つ量子ビットを用いた計算処理技術。1980年代に原理が発見されて以来、実用化へ向けた開発が進められている。従来のコンピューティングのデータ処理は、これまで半導体の微細化で高速化を実現してきたが、処理能力向上には限界を迎えつつあることから、新しい原理を用いた次世代型コンピューティングへの期待が高まっている。

凸版印刷は、量子コンピューティング技術の持つ可能性に早くから着目。ICカードの開発や製造事業を通じ、暗号技術、認証技術および不正アクセス防止技術など、ICカードのセキュリティ技術を培ってきた知見も活かしながら、ICカードへの「耐量子-公開鍵暗号」の適用や量子セキュアクラウド技術の利用拡大に向けた導入支援など、量子コンピューティング時代における安全・安心な社会の実現に向けて取り組んでいる。