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サービス・商品大日本印刷は26日、物流や製造などの業務における「最適解」を高速で探し当てる「DNPアニーリング・ソフトウェア」を開発したと発表した。GPU（Graphics Processing Unit）と呼ばれるリアルタイム画像処理に特化した演算装置を搭載したパソコン端末を活用し、個別の課題に合わせて膨大な選択肢から最適な解を抽出する「組合せ最適化問題」を高速で処理する。
高価な量子コンピューターやスーパーコンピューターを使用しなくても、高速で演算できるのが特徴。物流現場の作業計画や人員配置の最適化、運送便の経路の決定など、企業活動で直面する多様な「組合せ問題」に関して、高額な投資をしなくても最適解を高速で導くことができる。
大日本印刷は、印刷事業で培った文字・画像処理や自然言語処理の技術・ノウハウを活用して、今回のソフトウェアを開発。組合せ最適化問題は、各種条件を変化させながら最も安定した状態である最適解を探索する。大日本印刷はこのソフトウェアを印刷工程の予定を自動で作成する業務に導入しており、従来の10倍の高速化を実現急な予定変更にも対応が可能になった。
ソフトウェアは、シミュレーテッドアニーリング、パラレルテンパリング、量子モンテカルロといったアルゴリズムが異なる3つの演算手法を搭載。課題に応じて手法を使い分けながら最適解を求めるほか、3つの手法を同時に用いて最適解を求めることも可能で、企業が抱える多様な課題に対応できる。企業の既存システムに組み込んだ利用も可能なほか、入力データの整備や要求事項の調整作業など付随する機能・サービスを提供できるのも特徴だ。
