DNPとビプロジー､量子･AI活用物流アプリ開発で協力

行政・団体大日本印刷（DNP）とBIPROGY（ビプロジー）は11日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の「量子・AIハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」におけるアプリケーション開発・実証の委託事業で、「量子+古典AIによる物流業務効率化のアプリケーション開発」を共同提案し、採択されたと発表した。期間は2023年12月から26年8月まで。

両社は量子コンピューティング技術から得られる組み合わせ最適解を導くのに適した計算手法と古典AI（人工知能）技術を組み合わせた「量子・AIハイブリッド技術」を活用し、物流業務の最適化アプリケーションの開発に取り組む。具体的には配送計画最適化、ピッキング計画最適化、メタ解法を活用した汎用モジュールの開発を進め、これらをDNPグループの製造・物流現場やビプロジーの顧客企業による実際の運用により実証し、実用化を目指していく。

▲共同研究開発の領域（クリックで拡大、出所：大日本印刷）

DNPは組み合わせ最適化に関する高速処理技術「DNPアニーリング・ソフトウェア」を開発し、製造・物流分野にて適用している実績を持ち、ビプロジーは量子計算や量子アルゴリズムなどの理論分野の研究を進めつつ、量子技術の実用化に向けたビジネス展開に取り組むなど、両社は量子技術の研究開発とビジネス展開でノウハウを持つほか、これまで事業展開などで協力関係を築いてきた。今回の事業では物流・交通分野の課題解決に向けた量子・AI ハイブリッド技術を活用し、最適化アプリの研究開発を共同で推進していく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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