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商船三井、荷量回復などで3度目の通期上方修正

2021年10月29日 (金)

財務・人事商船三井は10月29日、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし7月30日に公表した前回予想数値について、売上高を1兆1000億円から1兆2200億円に、営業利益を350億円から450億円に、経常利益を3500億円から4800億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を3350億円から4800億円にそれぞれ引き上げた。2022年3月期通期連結業績の上方修正は3度目。

コンテナ船事業を運営している当社持分法適用会社OCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)において、荷動きとスポット賃率がいずれも前回発表時の想定を上回るレベルで推移し、同社の業績予想が前回発表値よりもさらに上振れる見通しとなった。さらに、好調に推移しているドライバルク船市況の影響や自動車船の荷量が回復傾向にあることを踏まえた。

商船三井は、同時に2022年3月期の配当予想も修正。第2四半期末配当額は前回公表の1株あたり300円を据え置き、期末配当額を前回予想の250円から500円に引き上げた。年間配当は前回予想の550円から800円に引き上げた。

同日発表した2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比23.2%増の5970億8700万円、営業利益が203億9200万円(前年同期は42億2200万円の赤字)、経常利益が同8.3倍の2718億4300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同9.1倍の2748億4800万円で、前年同期における新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済停滞からの回復などにより、営業ベースで黒字転換を果たした。

コンテナ船事業を含めた製品輸送事業やドライバルク事業で大きく収益を伸ばした。ドライバルク事業は営業黒字を回復した。ONEの損益改善も業績拡大に寄与し、営業外収益で持分法による投資利益として2436億円を計上した。