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日本GLPが相模原PJ最終棟を着工、23年5月完成へ

2021年11月4日 (木)

▲起工式の様子(出所:日本GLP)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は4日、マルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)相模原2」(相模原市中央区)の建築工事に着手したと発表した。2023年5月の完成を予定する。

日本GLPが相模原市中央区で展開する、関東で最大級となる、物流を中心とする大規模多機能施設開発プロジェクト(PJ)「GLP ALFALINK相模原」は4棟で構成。今回のGLP ALFALINK相模原2の着工により、全ての計画棟で建築工事が始まったことになる。

GLP ALFALINK相模原2は、日本GLPの物流施設ブランドALFALINKのコンセプトである「創造連鎖する物流プラットフォーム」を踏襲。これまでにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目指す。「Open Hub」(オープンハブ、物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(インテグレイティッドチェーン、サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(シェアードソリューション、ビジネスの進化をサポート)の3つをキーワードに掲げて、コンセプトに基づいた多様な設備・サービスを提供する。

施設面の特徴は、倉庫エリアの防火区画を全てシャッターとし、レイアウトや動線、マテリアルハンドリング設備の導入に対して高い汎用性を確保した点。工場用途や冷凍冷蔵に対応できる仕様の区画も備えており、さまざまな用途で多様な業種のニーズに対応できる。カスタマー企業の従業員が不在の時にも荷物を格納できる「置き配」機能を持つセキュリティを確保したバース区画を各階に導入し、荷受け・荷待ち時間を短縮することにより、輸送コストの削減を図る。

▲共用棟「リング」とブリッジでつながる「GLP ALFALINK相模原2」の外観イメージ(出所:日本GLP)

働く環境は、GLP ALFALINK相模原1に続き、顔認証による入館システムを導入。高いセキュリティレベルの確保やカフェやラウンジ、休憩所のほか、GLP ALFALINK相模原全体で利用できる共用棟「リング」へとつながるブリッジを設け、共用棟を活用するなど、働く方々の快適性の向上や雇用の安定を図るとともに、人々の交流や新たなビジネスの創出を促す。

環境面では、太陽光発電を設置の上、自家利用を予定しており、再生エネルギーの利用を推進。BCP(事業継続計画)対策として免震構造を採用し、72時間の非常用電源、井水の再利用を可能としたほか、災害の際には地域住民の避難施設としても活用できる仕様を施した。

ALFALINKシリーズの新たな試みとして、倉庫内での実際のオペレーションを見学できるコーナーを設置。開かれた物流施設を体現するガラス張りのショールーム区画を整備する予定だ。ALFALINKのコンセプトの一つであるOpen Hubをカスタマー企業とも一体となり体現する。

GLP ALFALINK相模原2では、快適で最先端の就業環境を評価いただいたファシリティマネジメント会社とバス会社の営業所がオフィススペースに入居を決定。大規模多機能型施設ならではの物流倉庫以外の新たな活用ニーズを取り込んでいるのも、新しい訴求ポイントだ。

GLP ALFALINK 相模原2の概要
所在地:相模原市中央区田名
敷地面積:3万9000平方メートル
延床面積:9万平方メートル
構造:免震・PC造、地上6階建て
交通:首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「相模原愛川インターチェンジ(IC)」4.3キロメートル、「相模原IC」7.1キロメートル