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プロロジス、兵庫・猪名川の物流施設開発PJが完成

2021年11月29日 (月)

拠点・施設プロロジスは26日、兵庫県猪名川町で進めていた物流不動産開発「プロロジス猪名川プロジェクト」が完了したと発表した。物流施設「プロロジスパーク猪名川1」の建築工事完了に伴い、プロジェクトが完成した。

プロロジスパーク猪名川1は、プロロジスの国内100棟目の開発案件で、一棟の床面積としては最大の施設。ことし8月に竣工した「プロロジスパーク猪名川2」と合わせて、延床面積38万平方メートルのプロロジス猪名川プロジェクトが完成した。2棟合わせた賃貸面積の90%で賃貸借契約を契約済みという。

▲左から「プロロジスパーク猪名川1」「プロロジスパーク猪名川2」(出所:プロロジス)

プロジェクトは、2015年に猪名川町と官民一体で計画を進めた。時代に合わせて町とともに発展する物流プラットフォームをめざし、経済活性化、雇用創出、防災、環境保全などの面から、地域コミュニティの豊かな暮らしづくりに挑戦している。

プロジェクトで完成した2棟の物流施設は、新名神高速道路を経由して大阪市中心部をはじめ、京都と神戸の関西3大消費地へも50分圏内でカバーできる好立地。西日本各地への広域アクセスも可能だ。猪名川町は大阪や神戸のベッドタウンとして機能しており、開発地周辺には労働人口が多いことから、施設内の従業員確保の観点からも優位性が高い。

「ホワイト物流」推進の一環として、両施設においてトラック受付システム「MOVO Berth」(ムーボバース)の利用を可能とし、トラック待機場も合計60台整備。入居企業の入出庫管理の効率化、トラックバースの有効活用化およびドライバーの待機時間削減をサポートする。

プロロジスパーク猪名川1は、免震構造を採用したマルチテナント型物流施設。ダブルランプウェイにより各階に45フィートコンテナセミトレーラーおよび21メートルのフルトレーラーがアクセスできる設計としたのが特徴だ。中央車路を隔ててワンフロア最大3万3000平方メートルと、効率的なワンオペレーションが可能な広さを確保。防火区画を3000平方メートルと通常の2倍にすることで、大型マテハンの導入や庫内の自動化に対応しやすい仕様とした。

1階から5階までと6階の一部には、工業用間接資材の通信販売大手MonotaRO(モノタロウ、兵庫県尼崎市)が入居。モノタロウは、西日本全域への配送利便性や新名神高速道路を利用した幹線輸送に適した立地をはじめ、ワンフロア当たりの面積が広く無人搬送ロボットやマテリアルハンドリングを活用した物流オペレーションのしやすさ、免震構造を採用した防災性などを評価し、入居を決定した。

地域住民も利用できるカフェテリアとコンビニエンスストアを含め、休憩スペースを3か所に設け、従業員のよりよい就労環境を提供。周辺地域からの自動車通勤を想定し、敷地内に690台の駐車場を整備した。

プロロジスパーク猪名川1の概要
所在地:兵庫県猪名川町差組字小谷101-1
敷地面積:10万7172.74平方メートル
延床面積:21万8179.42平方メートル
構造:柱RC、梁S造、6階建て
着工:2020年6月
プロロジスパーク猪名川2の概要
所在地:兵庫県猪名川町差組字小谷101-2
敷地面積:8万5380.88平方メートル
延床面積:15万8644.29平方メートル
構造:柱・梁S造、5階建て
着工:2020年6月
完成:2021年8月

プロロジスは12月9日から2日間、プロロジスパーク猪名川2の内覧会を開催する。両日とも10時▽13時▽15時――の3回、入居希望企業に施設を紹介する。
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