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センコーとランテック、モーダルシフト優良業者に

2021年11月29日 (月)

環境・CSRセンコー(大阪市北区)とランテック(福岡市博多区)は26日、日本物流団体連合会(物流連)の2021年度「モーダルシフト取り組み優良事業者賞」に選ばれたと発表した。

同賞における「改善部門」1件と「有効活用部門」2件に選出された。改善部門では、センコーが拠点間の幹線区間におけるトラックの輸送割合を減らし、鉄道・海運の比率を高めた。全輸送量に占める鉄道・海運の割合を19年度の70.0%から20年度には74.9%に高めるなど、モーダルシフト輸送比率を改善した。

▲センコー執行役員・河野誠司氏(右)と、オンラインで出席した物流連会長・池田潤一郎氏(出所:センコーグループホールディングス)

有効活用部門では、「センコーの海上輸送に関するモーダルシフト2案件の実現」と「ランテックの宮崎県から関西地区へのブロイラーのトラック輸送から海上輸送への変更」が受賞対象となった。

センコーのモーダルシフトは、「北海道から西日本エリアへの酪農機器輸送」「長野県から北海道へのジェットヒーター輸送」の2案件。酪農機器輸送では、兵庫県と福岡県にストックポイントを設置して納入日が近いものを集約し、RORO船を活用した無人航走により年間78%のCO2排出量を削減。年間800時間ドライバー運転時間を削減した。

ジェットヒーター輸送については、従来の栃木県のメーカー倉庫を中継した複数ルートの陸送から、北海道の需要地近隣への物流拠点設置による単一ルート化と大型トレーラーによる海上輸送の切り替えにより、既存運用に対して年間30%のCO2排出量を削減。年間1200時間ドライバー運転時間の削減に成功した。

また、ランテックの宮崎県から関西地区へのブロイラーのトラック輸送から海上輸送への変更は、出荷曜日の固定化や定期数量について各荷主と協議を重ね、15メートル冷凍セミトレーラーを活用した無人航走を導入することにより、CO2排出量を削減したほか、ドライバーの運転時間を年間で3000時間削減したことが評価された。