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JLL、大阪の3Qロジ賃貸市場は内陸部で供給活発に

2021年12月2日 (木)

調査・データジョーンズ・ラング・ラサール(JLL、東京都千代田区)は1日、大阪におけるロジスティクス賃貸市場動向を公表した。

2021年第3四半期(7月から9月まで)の新規需要量は、小売業や3PL企業による需要拡大により31万9000平方メートルとなり、既存物件でも空室消化が進み、新規供給量を上回る新規需要量となった。第3四半期の新規供給は4棟で計40万平方メートルとなり、ストックは前期比8%増加した。

内陸エリアの「ニッセイロジスティクスセンター大阪交野」(延床面積9万1000平方メートル)や「プロロジスパーク猪名川2」(延床面積15万9000平方メートル)が供給されたのが特徴だ。3棟は満床で完成し、残る1棟も順調にテナント誘致が進んでおり、早期の満床が見込まれる。

第3四半期末時点の空室率は1.2%となり、前期比0.2ポイント、前年比2.6ポイントの低下となった。ベイエリアの空室率は0.6%と前期比0.5ポイント低下し、内陸エリアの空室率は2.2%と前期比0.1ポイント上昇した。

第3四半期末時点の賃料は月額坪あたり4050円で前期比0.2%、前年比1.9%の上昇となった。新規物件の高水準な賃料に既存物件の賃料もけん引され上昇が続いている。ベイエリアは前期から変わらず、内陸エリアは前期比0.3%の下落となった。

2022年は新規供給が減少する予定であることから、今後も空室率は低い水準で推移すると予想される。需給ひっ迫が続くことから、長期的には賃料の上昇基調にあると考えられる。