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首都高速、来年4月から大口多頻度割引を拡充

2021年12月10日 (金)

(イメージ)

国内首都高速道路は、来年4月に実施する通行料金の見直し内容を発表した。上限料金の見直し、大口・多頻度割引の拡充、深夜割引の導入が柱。

同社は2016年4月に対距離料金制度へ移行した際、激変緩和のために上限料金(普通車1320円)を設定。都心部の通過交通は減少したものの、都心部通過に際して周辺路線よりも首都高速道路が割安な場合があり、依然として都心部に渋滞が発生している。

そこで、都心部の通過交通をこれまで以上に抑制する必要があるとして、料金距離35.7キロ超を利用する場合に「急激な負担増を避ける」ことを名目として、新たな上限料金(普通車1950円)を設定する。ETC利用者は料金距離35.7キロ以内の場合、現行の基本料金を維持する。

大口・多頻度割引は、物流を支える車両の負担が急激に増加しないように配慮するもので、車両単位割引の基本割引率を最大20%から最大25%まで拡充。割引対象額のうち、中央環状線の内側を通過しない利用分は、割引率5%を10%まで広げる。

この結果、大口・多頻度割引は最大35%から最大45%(車両単位最大35%プラス契約単位10%)まで拡充されることになる。契約単位割引は、現行の割引率10%から変更しない。

このほか、ETC車を対象に導入する新たな深夜割引では、混雑している昼間の利用から比較的交通量が少ない深夜の利用への転換を促すことを理由に、深夜0時から4時までの間に首都高速の入口などを通過するETC無線通行車両の料金を20%割引く。深夜割引の適用判定は、首都高速の最初のETCアンテナとの通信時間が基準。