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ZEAL TEAM、中古商用車輸出の拠点開設

2021年12月10日 (金)

産業・一般商用車のリユースを手がける「ZEAL TEAM」(港区新橋)は、国内オークションで引き取った中古商用車を、海外へ輸出するための拠点を開設したと発表した。輸出に必要な整備や通関手続きなどをワンストップでスムーズに行うことで、人気が強い日本の中古車市場を海外でも育てていきたい方針だ。

今回開設されたのは、大規模整備工場「ZEAL TEAM FACTORY」(茨城県坂東市)だ。まず同社が、顧客が近くのオークション会場で購入したトラックやバス、重機などを引き取る。その後、輸出にともなって必要なバンニング作業や通関手続き、輸出までの一連の作業を行う。

立地はオークション会場の近くなので、輸出までのプロセスをスピーディーに行うことができるのが特徴だ。併設されている整備工場では、商用車の修理や不要になったパーツの相談もできるなど、中古商用車に関するあらゆるニーズにも対応できる。

▲2022年3月オープン予定の「ZEAL TEAM FACTORY YATOMI」(出所:ZEAL TEAM)

同社は、来年3月にもさらに新しい拠点で整備工場「ZEAL TEAM FACTORY YATOMI」(愛知県弥富市)を開設する予定。今後、日本の中古商用車を海外へ橋渡しするプラットフォームとして成長を目指していく。

同社は「循環型社会に向けての目標のひとつである『作る責任と使う責任』やリユースへの当社の形を世界に発信していきたい」としている。

変化の波にのれ

現在、半導体不足で新車がつくれない状況があるなかで、国内の中古車需要が高まっている。同時に、故障しにくく、長く使える日本車の人気は海外では高い。

(イメージ)

そうした追い風を背景に、現在、中古車販売市場は、アフリカが熱い。同社が目を向けたのも、南アフリカのダーバンだった。中東への進出も検討中だという。

サプライチェーンの不安やライフスタイル、価値観の変化など、新型コロナウイルスが生み出した社会の変化は大きい。だが、新たな市場の開拓など、さまざまな業種が知恵を絞り合って、変化に適応していく力がいま、求められている。(編集部・今川友美)