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小ロットの物流シェアサービス開始、福岡ソノリク

2021年12月15日 (水)

(出所:福岡ソノリク)

国内農産物に特化した運送業や倉庫業で西日本エリア最大手「福岡ソノリク」(佐賀県鳥栖市)は15日から、九州地域の生産者・食品製造者を対象に、小ロット商品を取り扱う物流シェアリングサービス「つながる便」の提供を始めた。複数の利用者がトラックをシェアすることで、1ケースからの低コスト輸送を実現した。今後、さまざまな団体や企業による利用を予定しており、第一弾として食品の生産者・製造者の輸出をサポートする「九州の食輸出協議会」と連携し、”九州の食”の輸出促進を後押しする。

「つながる便」は、高品質な配送を小ロット(50ケース以内)から利用できる物流シェアリングサービス。福岡ソノリクの物流網や大型冷蔵施設を活用し、鳥栖市、佐賀市、唐津市、諫早市、雲仙市、熊本市、大分市、延岡市、宮崎市、鹿児島市の計10拠点に集荷場所を設置。各所から持ち込まれた小ロットの荷物をまとめて博多港か福岡空港まで届けるほか、各拠点から福岡ソノリクの配送先への輸送にも対応する。配送温度帯は常温品、低温品の2種類から選択できる。料金は1ケース当たり税込み450円(重量10キロ、横45センチ、縦35センチ、高さ30センチ以内)の定額運賃制。

近年、海外への販路開拓に意欲的な生産者や食品製造者が増加する一方、出荷量が少ない生産者ほど物流コストがかさむため、輸出拡大に向けた課題となっている。