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軽油店頭価格は前週比1.9円下落、5週連続下げる

2021年12月16日 (木)

(イメージ)

調査・データ資源エネルギー庁が15日公表した全国の軽油店頭価格(12月13日時点、1リットルあたり)は、全国平均価格が前週から1.9円下落し145.9円となった。値下がりは5週連続。

政府による国家備蓄石油の一部放出効果などを反映しているとみられ、今回は大幅な下落となった。しかし、依然として高値圏内にあることは変わらない。軽油価格の変動を促す要因である原油市場の動向は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染の行方がカギを握ると言えそうだ。

平均価格が最も高かったのは、長崎県の157.8円(前週比0.1円上昇)。下落幅が全国で最も大きかったのは島根県(同4.7円下落)だった。7県で150円台が続いている。

軽油価格の高騰にようやく歯止めがかかってきた感もあるが、まだ気を緩めるのは早そうだ。今回の冬シーズンは国内で厳しい寒さになると予想されており、石油の需要が例年よりもさらに高まる可能性があるからだ。政府による備蓄石油の放出などによる効果も、こうした需給のひっ迫で打ち消されてしまうこともありうる。

物流各社では、本格的な冬の到来に備えて、燃料コストを慎重に見極める動きが広がっている。軽油の消費を抑えるためのルート選定の厳格化や、待機時のアイドリング防止を徹底する企業も増えている。物流業界にとっても、寒さだけではない「厳しい」冬になりそうだ。

■都道府県別の軽油価格(単位:円)
地域12月6日12月13日増減
北海道149.5146.0-3.5
青森145.8143.9-1.9
岩手143.7140.4-3.3
宮城144.0142.3-1.7
秋田147.4143.2-4.2
山形154.7150.6-4.1
福島149.2147.9-1.3
茨城143.2141.0-2.2
栃木144.9142.2-2.7
群馬147.9144.4-3.5
埼玉140.1137.9-2.2
千葉144.6142.8-1.8
東京151.0149.3-1.7
神奈川141.8139.5-2.3
新潟148.3147.1-1.2
長野156.0152.3-3.7
山梨148.4144.6-3.8
静岡147.6144.6-3.0
愛知144.4142.3-2.1
岐阜147.4145.7-1.7
三重146.7145.7-1.0
富山149.5147.0-2.5
石川146.8144.4-2.4
福井147.4145.6-1.8
滋賀148.9148.8-0.1
京都149.6149.4-0.2
奈良144.6143.0-1.6
大阪146.9145.5-1.4
兵庫143.8141.7-2.1
和歌山146.7144.9-1.8
鳥取151.9149.9-2.0
島根147.5142.8-4.7
岡山145.3143.2-2.1
広島149.3146.5-2.8
山口146.4143.1-3.3
徳島141.7140.7-1.0
香川146.6146.60.0
愛媛146.6145.6-1.0
高知152.9151.3-1.6
福岡145.7144.9-0.8
佐賀150.1149.5-0.6
長崎157.5157.80.3
熊本145.2143.6-1.6
大分151.1151.10.0
宮崎150.5148.8-1.7
鹿児島157.7156.4-1.3
沖縄153.3151.4-1.9
全国147.8145.9-1.9