ロジスティクスゼロは10日、車両輸送サービスで、引取時と納車時の車両外観撮影を活用した「デジタル基準」を導入すると発表した。従来の目視確認や車両展開図への手書き記録に代え、専用アプリ「moℓa」(モーラ)を使って車両状態を画像データとして保存する。6月11日受注分から順次適用する。
新基準では、ドライバーが引取時と納車時にスマートフォンやタブレットで車両外観を撮影し、クラウド上で画像を保管する。お預かり時からお届け時までの車両状態を客観的に記録することで、荷主との認識差異を抑え、トラブルやクレームの未然防止につなげる。まずは一般中古車とオートオークション搬入車両の輸送を対象に開始し、運用状況を確認しながら対象範囲を広げる。
同社はこれまで、車両のキズや凹みなどをドライバーが目視で確認し、展開図に手書きで記録してきた。デジタル化により確認方法を標準化し、輸送品質の均一化や責任範囲の明確化を図る。画像データは、将来的に荷主が専用ウェブサイトで確認できる仕組みの整備も検討している。
一方、撮影は車両状態の記録を目的とするもので、キズや凹み、汚損などがないことを保証するものではない。天候や光量、車両の汚れ、撮影角度によって微細な損傷を確認できない場合があり、下回りや内装、機関部などは撮影対象外となる。雨天や降雪、夜間などで撮影が困難な場合は、従来通り展開図による確認を行う場合もある。
ゼロは、車両状態の記録をデジタル化することで、輸送前後の確認作業を効率化し、ドライバーの業務負担軽減にもつなげる。車両輸送では、引き渡し時の状態確認や受け渡し環境が品質管理に直結するため、同社は荷主に対し、洗車や車内搭載品の撤去、安全な荷扱い場所の確保などへの協力も求めている。
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