ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱ふそう、タジキスタンに医療回診車両10台出荷

2021年12月16日 (木)

荷主三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は16日、日本政府のODA(政府開発援助)による国際支援施策の一環として、タジキスタンに小型トラック「キャンター」の医療回診車を10台出荷すると発表した。

今回納車するキャンター10台は、四輪駆動のダブルキャブモデルで、基本的な医療機器を搭載できる専用のバンボディを装備。回診車として、さらに緊急医療ケアを提供する一次診療所として、タジキスタン国内で活用される予定だ。

▲バン後部にはストレッチャー用のスロープを搭載(出所:三菱ふそうトラック・バス)

キャンターのバン後部には、ストレッチャーに乗った患者の移動を支えるスロープも搭載。パワフルな四輪駆動とキャンターの頑丈な構造は、都市部から遠隔地までの多様な環境下での運用も可能にする。新型コロナウイルス感染拡大でタジキスタンの医療システムがひっ迫しているなか、キャンターの運用による救急医療支援の強化が期待される。

日本政府のODAプロジェクトは、さまざまな国・地域を対象とした贈与や貸付、物資・技術提供、人材育成などに寄与している。三菱ふそうはこれまでにも、ブルキナファソやルワンダ、トンガなどに車両を提供し、ODA施策に携わってきた。

三菱ふそうは今回のタジキスタンにおけるキャンター出荷を契機として、世界170以上の市場で活動するアジア最大級の商用車メーカーとして、社会や地域の発展に尽力していく。

三菱ふそうのマーク・ニーファ・カスタマーサービス統括部長は、「日本のODAプロジェクトを通じて国際医療に貢献できることは光栄だ。タジキスタン国内の救急医療サービスが強化され、地域医療のさらなる発展に貢献できることを期待している」と話している。