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川崎汽船、北海オフショア支援船事業から撤退へ

2021年12月17日 (金)

財務・人事川崎汽船は17日、ノルウェーの連結子会社のK LINE OFFSHORE AS(ケーラインオフショアエーエス、KOAS)の保有船舶を売却し、KOASを清算すると発表した。川崎汽船は今回の清算に伴い、KOASを連結範囲から除外する。

▲オフショア支援船(出所:川崎汽船)

川崎汽船は2007年、北海における石油ガス鉱区向けの堅調な作業需要を見込み、ノルウェーにKOASを設立。北海でのオフショア支援船事業に参入したが、その後のエネルギー資源価格の下落に伴う市況悪化により、長期に亘り業績が低迷していた。

川崎汽船は、KOASの保有する全ての船舶を売却し清算することを検討。北海でのオフショア支援船事業の将来の経済性を考慮した結果、清算を実施することが最適であると判断し、今回の決定となった。22年3月までにKOASの保有船舶を引き渡す方針で、23年秋までに清算を完了する。船舶の譲渡先については、公表していない。

川崎汽船は、22年3月期連結決算で固定資産の譲渡に伴う減損損失として130億円、その他の関係会社整理損失引当金繰入額などとして40億円の計170億円を特別損失として計上する予定。22年3月期業績予想は変更しない。