川崎汽船、オフショア支援船が陸上電源供給の認証取得

ロジスティクス川崎汽船は8月31日、ノルウェー現地法人のKライン・オフショア社が保有するアンカーハンドリング・タグサプライ船「KL Sandefjord」（KLサンドフィヨルド）が、DNV-GL発給の「Shore Power」（陸電）クラスノーテーション（船級符号への付記）をオフショア支援船として世界で初めて取得したと発表した。

これにより、KLサンドフィヨルドに搭載されている陸電受入設備が国際基準を充足していること、陸上電源への接続・切り離し作業手順の安全面に十分配慮していることが、船級協会（DNV-GL）に認証されたこととなる。

KLサンドフィヨルドが、港に停泊中に使用する電力を陸上電源に切り替えることで、本船の発電機で使用する燃料を削減できるほか、その燃料消費によるNOx、SOx、CO2やほかの微粒子の大気放出を大幅に軽減することが可能。

同社は「船舶が環境に与える影響に対する関心は益々高まっており、今後、陸電供給システムは世界中の港で広く普及する可能性を秘めている」として、同じ設備を搭載している姉妹船でも、同クラスノーテーションを取得する方針。