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スカニア、LPGRSトラックでリコール2件届け出

2022年6月13日 (月)

(イメージ)

行政・団体国土交通省は13日、スカニア(スウェーデン)の日本法人スカニアジャパン(東京都港区)から「LPGRSシリーズトラック」についてリコールの届け出があったと発表した。

不具合があったのは、キャブチルトシリンダー下側固定ナットとキャブ補助ヒーター配線。

キャブチルトシリンダー下側を固定しているナットの締め付けが不適切なため規定トルクで締め付けられていないものがある。最悪の場合、キャブを前方に傾けた際に接続部が外れてキャブが規定の位置にとどまらず前方に倒れ落ち、人身事故につながるおそれがある。これまで不具合が確認されておらず、事故の報告もない。

リコールの対象は、2019年11月19日から20年7月21日までに製造された計149台。使用者にはダイレクトメールか管理ディーラーより連絡するほか、スカニアジャパンのホームページにも情報を掲載する。全車両に対して、キャブチルトシリンダー下側固定ボルトの締め付けを確認するとともに、締め付けが不十分なものは規定トルクで締め付ける措置を講じる。

キャブ補助ヒーター配線については、取付位置が不適切なため、キャブ補助ヒーターブラケットと干渉し擦れるものがある。最悪の場合、配線の損傷によりキャブ補助ヒーターが作動しなくなったり、ショートが発生したりする。また、キャブ補助ヒーターの信号に悪影響を及ぼすことで、燃料供給ポンプの制御信号に悪影響を与えてイグニッションキーをオフにしても燃料供給ポンプが停止せずエンジンが回り続けて燃料が切れることでエンストに至るおそれがある。これまで不具合が確認されておらず、事故の報告もない。

リコールの対象は、19年11月19日から20年3月25日までに製造された計111台。使用者にはダイレクトメールか管理ディーラーより連絡するほか、スカニアジャパンのホームページにも情報を掲載する。全車両に対して損傷状況を確認し、配線が干渉しないようヒーターホースに固定する。損傷状況を確認の結果、表面的な軽度な擦れの場合はテープにより保護するほか、被覆がはがれ銅線が露出している場合は配線を交換する措置を講じる。