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広島の山陽線で貨物列車脱線、国交省が調査開始

2021年12月29日 (水)

事件・事故日本貨物鉄道(JR貨物)は29日、広島市安芸区のJR山陽線瀬野駅・八本松駅間の上り線で28日20時37分ごろ、貨物列車の脱線事故が発生したと発表した。現時点で復旧のめどは立っていない。国土交通省は、運輸安全委員会の担当者を現地に派遣。29日午後に調査を開始した。

JR貨物によると、貨物列車は広島貨物ターミナル駅(広島市南区)発東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)行き。コンテナ貨車23両と牽引機関車1両、後押し機関車1両の25両編成だった。

運転士が非常ブレーキの動作で停止したため車両を確認したところ、機関車を含め前から12両目の貨車1両の進行方向前側の2軸4輪が左側に脱線しているのを発見した。脱線によるけが人はなかった。

瀬野駅・八本松駅間は22.6パーミルの連続急勾配が続く、通称「瀬野八」と呼ばれる区間。上り列車の場合はけん引用機関車と別に後押し機関車を連結している。

JR貨物は、今回の事故の影響で、東京貨物ターミナル駅や名古屋貨物ターミナル駅(名古屋市中川区)と福岡貨物ターミナル駅(福岡市東区)や籠島貨物ターミナル駅(鹿児島市)など九州各地を結ぶ列車で27日から29日にかけて出発予定だった貨物列車の運休を決定。滋賀県内の大雪による影響を含めて、東海道・山陽・九州の貨物列車の運行は混乱が続いている。