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マースク、インド鉄道貨物強化し同国内の物流拡大

2022年1月12日 (水)

(出所:APモラー・マースク)

国際コンテナ船最大手のマースクは11日、インドで2021年に開始したウィークリー鉄道貨物輸送13サービスが機能したことにより、鉄道コンテナを利用した輸出貨物が43%伸び、輸出入貨物向けの鉄道輸送も23%増加したと発表した。

新型コロナウイルスの影響が長期化するなか、同国でマースクは海運、倉庫、港湾ターミナルなどの物流インフラの正常稼働に注力したが、「メーカーの施設から輸出港、または輸入のためのその逆まで、陸上で貨物を移動すること」が課題として立ちはだかったと説明。トラックは「ドライバーがウイルスを恐れて故郷に戻り、州の国境輸送は大きなハードルとなり、異なる州で矛盾した規則が実施された」という。

こうしたボトルネックに対し、同社は13ものウィークリーの鉄道貨物輸送サービスを13種類開発。トラックによる道路輸送に比べて輸送時間が最大30%早くなったほか、港湾と生産拠点間の輸送が安定し、定時性も安定を増す結果につなげた。

同社が21年に投入した13の鉄道貨物輸送サービスには、ノーザンキャピタルリージョン(NCR)の自動車製造拠点とAPMターミナル間で「オートモーティブエクスプレス」や、アパレル部門向けに確実な輸送時間を提供する「リテールエクスプレス」などがあり、これらを活用した荷主は在庫保持量を「ほぼ10%」削減。

あらかじめ定められた時間内に海上輸送に接続する物流を維持し、鉄道コンテナを利用した輸送量を拡大する取り組みの原動力となった。