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+A、山善の日用品物流現場に仕分けロボ導入

2022年1月13日 (木)

荷主物流ロボットの月額定額制サービス(RaaS=Robotics as a Service、ラース)を展開するプラスオートメーション(東京都港区、+A)は、山善(大阪市西区)の日用品物流現場向けに、クロスベルト型の仕分けロボット「t-Sort」(tソート)の提供を開始したと発表した。

同社によると、クロスベルト型のtソートシリーズはこれまで、ダンボールや折り畳みコンテナといった箱物貨物の仕分け現場で活用されていたが、今回はロボットに走行中の商品の滑りや落下を防止する補助剤を加えた。

さらに、ハンモックシュートを仕分け先に採用することで、さまざまな形状を持ち、また取り扱いに注意が必要な日用品のピース仕分けの自動化を手軽に行えるようにした。

▲様々な日用品の仕分け自動化を実現(出所:プラスオートメーション)

さらに+A独自開発システム「プラスHub」標準搭載の「手仕分け機能」を活用し、ロボットシステムによる仕分けに向かない重量物・長尺物の人手による仕分け処理も一元管理▽商品だけでなく、梱包箱に同封する納品書もロボットで仕分ける仕組みを導入したことで、人的ミスを防止▽100ボルト汎用モバイルバッテリー常設による停電時などのBCPを強化(t-Sortシリーズは100ボルト電源で稼働)――といった利便性向上への工夫を凝らした。

山善の花折卓弥家庭事業部SCM部長は「t-Sort導入を皮切りに自動化設備や最新のロボットを導入し省力化による労働環境の改善に努めたいと思う」と話している。

(出所:プラスオートメーション)

また、同社導入責任者の亀山啓太氏は「当社は、物流業務での自動化設備の検討を積極的に進めてきたが、取り扱う商材の荷姿が多いので、雑貨の物流に適した自動化設備がピースソーター以外に無い状態だった。今回+Aのt-SortをRaaSの形で利用することで、将来拡張が可能で荷姿に適した最適な自動化が実現できたのではないか、と考えている。設置作業開始から実戦投入まで、トレーニング期間を含めて1週間という迅速な立ち上げで、作業員も従前業務の12人から5人まで削減、作業生産性も3倍にすることができた。また、人力ではゼロにすることが難しい誤作業も限りなくゼロに近づける事ができ、確実性も向上している。引き続き当社は最先端技術の導入で、物流業務の効率化を継続的に図っていく」と話している。

同社は「本導入完了をもって、+Aの累計ロボット導入台数は1500台を突破した。+Aは引き続き、日本全国のあらゆる物流現場の課題に寄り添い解決しながら、物流の高度化に貢献する」としている。