サービス・商品物流ロボティクスサービスを手がけるプラスオートメーション(プラスA、東京都港区)は27日、中国の浙江リビアオロボット(浙江省杭州市)が製造するベルトコンベア型ソーティングロボットシステム「t-Sortプラス」(ティーソートプラス)に独自に開発した庫内実行システム(WES)を組み合わせ、国内で本格的にサービスを開始した、と発表した。
通過型物流センター(TC)の箱物・非定型物・重量物の方面別仕分け現場、在庫型物流センター(DC)の出荷商品の仕分けや荷合わせ作業現場などに利用できる。プラスAが開発した庫内実行システムを活用することで、倉庫管理システム(WMS)や既存機材とティーソートプラスを連携させやすくなる。導入までの所要日数は「最短数日」。
同社によると、先行して導入した物流現場では従来、手作業で1日3000個の大型・重量物の仕分けをしていたが、ティーソートプラスを導入することで、ロボットの走行ステージに標準的なプラスチックパレット、仕分け口シュートには段ボールを活用し、レイアウト変更や拡張・縮小、走行ステージ高さ調整、仕分け先数の変更など、固定式マテハン機器にはない機動性と柔軟性を生かして省人化と出荷能力の向上を図った。繁忙期にはロボット台数を追加できる契約とした。
ティーソートプラスが運搬できる重量は30キロ程度で、重心、寸法、ロボットの設定速度・加速度によって変動する。料金は月額定額制で初期費用は不要。