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広島・神石高原町にドローン実証地、来年度開設

2022年1月24日 (月)

国内広島県神石高原町は2022年度、ドローン(無人航空機)の飛行訓練などを行う「ドローンフィールド」を開設する。3年前から取り組んでいる防災だけでなく、物流や農業、調査など幅広い領域でも民間事業者に利活用してもらうことで、ドローンの社会実装化を後押しする狙いだ。

現在は法的な規制により、ドローンを都市部で飛行させるのが難しい。広島県中東部の中山間地に位置する同町は町全体の70%が森林地帯で、地形も標高差がある。こうした特性を生かして、さまざまな利活用を想定した実験を実施してもらおうと、ドローンフィールド開設を進めることを決めた。

▲ドローンフィールドの一例(出所:神石高原町)

21年度は、防災機器開発製造のセンチュリー(東京都台東区)が自社製の防災ドローンを使って、水平飛行の電波通信性能に関する検証を実施。高度1000メートルの飛行実験や画像・データ転送などを試みた。野生鳥獣被害関連サービスなどを手がけるスカイシーカー(東京都千代田区)は夜間に、新旧の赤外線カメラで鳥獣の発生が予想される町内を撮影して映像の鮮明さを比較した。

同町は19年度から、ドローンの社会実装に向けたコンソーシアムを設立し、ドローンを活用した災害対応に関する取り組みを進めてきた経緯がある。