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大和物流、京都府久御山町で物流施設を稼働

2022年2月2日 (水)

拠点・施設大和ハウス工業グループの大和物流(大阪市西区)は1日、物流施設「久御山物流センターII」(京都府久御山町)の建築工事を完了したと発表した。大和物流が京都府内で手がける3か所目の物流施設。高速道路による広域アクセスで優位性の高い立地である強みを荷主企業などに訴求していく。

ことし1月31日に完成し、2月1日に稼働した。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大による宅配ニーズの高まりで、関西圏でも物流施設のニーズが急速に高まっており、空室率は低下傾向にある。こうした市場環境で、今回の物件の稼働は高い注目を集めそうだ。

大和物流は、2018年7月に「久御山物流センター」(同町)を稼働。20年8月には「京都物流センター」(京都市南区)を建て替えに合わせて増床するなど、京都府南部の第二京阪道路や名神高速道路、京滋バイパスといった主要道路の沿線で物流施設開発を推進してきた。今回稼働した久御山物流センターIIも、こうした戦略の一環と位置付ける。


▲(左から)倉庫内観、貨物用エレベーターイメージ(出所:大和物流)

大和物流は、久御山物流センターIIと、先行して稼働した周辺の2物件でリソースを連携させることで、より効率的で機能的な物流サービス提供する。車両や人員、繁閑に応じた在庫量の増減に柔軟に対応できる物流業務環境を整えることで、荷主企業への訴求力を高める狙いだ。

施設機能の観点では、重量物の保管や荷役にも対応できる低床式を採用。広い延床面積を確保することで、分散した拠点の集約ニーズも意識した。貨物用エレベーターと垂直搬送機をそれぞれ3基設置し、上下階の搬送を円滑に進めるとともに、広さを生かした流通加工の効率化や自動化設備の円滑な導入にも配慮した。

久御山物流センターIIの概要
所在地:京都府久御山町林高黒1-1
敷地面積:1万2233.97平方メートル
延床面積:2万4501.50平方メートル
構造:鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造、地上5階建て(倉庫4層)
交通:第二京阪道路「久御山南インターチェンジ(IC)」2キロ、京滋バイパス「巨椋IC」5キロ、新名神高速道路「八幡京田辺IC」6.5キロ、近鉄京都線「大久保駅」1.5キロ