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大和物流、建替え完了の京都物流センター稼働

2020年8月3日 (月)

拠点・施設大和ハウス工業傘下の大和物流(大阪市西区)は3日、京都市南区で物流施設「京都物流センター」の稼働を開始したと発表した。

同社は2002年10月に京都物流センターを開発し、建材や電気機器のメーカー向けに保管・輸配送サービスを提供してきたが、京滋エリアの事業基盤を強化するため、土地の所有者である阪急電鉄と協議し、19年10月から阪急が施主となってセンターの建て替え工事に着手、8月1日に稼働を開始した。

阪急電鉄が土地・建物を所有し、大和物流が一括して借り受けて運営する。

在庫保管能力や荷役作業能力を増強し、完成後の延床面積は従来の4倍となる1万4482平方メートル(4380)に拡張。分散された物流拠点の集約など、今後の物流需要の増加を見込む。

現地は名神高速道路京都南インターチェンジ(IC)から1.4キロ、第二京阪道路上鳥羽ICから600メートルに位置し、京都府下だけでなく関西圏広域へのアクセスに優れる。

10キロ南に位置する同社の運営物流施設「久御山物流センター」(京都久御山町)と効率的に車両や人員を連携する。

建物は10メートルの庇を活用した広い荷捌きスペースを整備することで、天候に左右されることなく、入出荷業務を行うことができる。また、庇に設置されている荷重2.8トンの天井クレーンにより、建材や産業機器などの重量物の取り扱いにも対応。4層の倉庫内には、貨物用エレベーターと垂直搬送機を2基ずつ導入した。

■大和物流「京都物流センター」の概要
所在地:京都市南区上鳥羽藁田9
敷地面積:6万9958平方メートル(2万1161坪)
延床面積:1万4482.53平方メートル(4380.97坪、庇下面積を含む)
構造・規模:鉄骨造地上5階建て(倉庫4層)低床式
床荷重:1階2トン(1平方メートルあたり)、3・4・5階1.5トン
搬送設備:貨物用エレベーター2基(3.6トン1基、4.6トン1基)、垂直搬送機2基(1.5トン)、天井クレーン1基(2.8トン)
環境対応:全館LED照明導入
竣工:2020年7月31日
稼働:2020年8月1日
施主:阪急電鉄
設計・施工:大和ハウス工業
運営:大和物流