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住友倉庫、海運や国際輸送が好調で通期上方修正

2022年2月7日 (月)

財務・人事住友倉庫は7日、2022年3月期の通期連結業績予想を修正したと発表した。2021年11月9日公表の前回予想について、営業収益を2190億円から2230億円に、営業利益を250億円から270億円に、経常利益を275億円から295億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を175億円から188億円に上方修正した。

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海運事業の伸長が計画を上回る推移で進んでいることが理由。物流事業における国際輸送業の取扱拡大や海上・航空運賃の高水準が通期にわたり持続すると判断。上方修正に踏み切った。

住友倉庫はあわせて、22年3月期の配当予想も修正。期末配当額を1株あたり48円から54円に増額。第2四半期末配当の38円と合計して年間配当は92円となる。

同日発表した2022年3月期第3四半期累計連結決算は、営業収益が前年同期比17.5%増の1668億8300万円、営業利益が2.3倍の181億1000万円、経常利益が2倍の209億7400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が2.3倍の147億5600万円となった。

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主力の物流事業は、営業収益が前年同期比10.6%増の1310億5600万円、営業利益が36.6%増の107億7700万円で増収増益だった。倉庫業は荷動きの回復により入出庫高が増加。機械部品や文書など情報記録媒体の保管残高も好調に推移したほか、前期に稼働した倉庫施設も業績に寄与した。国際輸送業は海上運賃上昇による航空輸送の取扱増と航空運賃アップがプラス要因となったほか、海外子会社も好調に推移した。

海運事業は、営業収益が80.5%増の299億8900万円、営業利益が70億3300万円(前年同期は3億9800万円の赤字)だった。コンテナ運賃水準上昇に加えて、日本・韓国発の北米向けコンテナの輸送数量の回復が奏功した。