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三井倉庫HD、航空輸送シフト顕著で通期上方修正

2022年2月8日 (火)

財務・人事三井倉庫ホールディングス(HD)は8日、2022年3月期の通期連結業績予想を修正したと発表した。2021年11月4日公表の前回予想について、営業収益を2750億円から2850億円に、営業利益を205億円から220億円に、経常利益を201億円から218億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を117億円から120億円に上方修正した。

(イメージ)

世界的なサプライチェーンの混乱が想定以上に持続した影響で、海上輸送からのシフトや部品など緊急輸送による航空輸送の増加が顕著だった。また、メーカー各社の海外を含めた生産拠点における原材料・部品在庫の一時的な積増しへの対応により、フォワーディングや保管・運送業務の取扱量が想定を上回って推移した。

同日発表した2022年3月期第3四半期累計連結決算は、営業収益が前年同期比16.0%増の2167億6900万円、営業利益が34.4%増の181億3700万円、経常利益が35.1%増の182億2700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が30.1%増の103億900万円となり、第3四半期としては5年連続の増収増益だった。

物流事業は、輸出入の回復に伴うフォワーディング・港湾運送業務におけるコンテナ荷役の取扱量が増加。海上コンテナ不足を含むサプライチェーンの混乱に伴う海上から輸送への輸送シフトや航空運賃の高騰、顧客の生産維持のための部品調達にかかる航空輸送や海外保管・運送業務の取扱増がプラスに影響した。さらに、注力しているソリューション型物流業務やヘルスケア物流における新規業務の開始も業績に寄与した。