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伊藤忠グループ、日本アクセス軸に食品中間流通事業再編へ

2010年9月29日 (水)

産業・一般日本アクセスは29日、伊藤忠商事、ファミリーコーポレーション、伊藤忠フレッシュ、ユニバーサルフードとともに、食品中間流通事業の強化に向け、日本アクセスを基軸とした事業再編の協議を開始することに合意した。

 

この事業再編では、中間流通事業の中でも特に物流、生鮮分野の強化を想定。取引先に対してローコストで高品質のロジスティクスを提供するとともに、「生鮮品を含めたあらゆるカテゴリーの商品を品揃えし、”食の総合マーチャンダイジング”の提供を可能にする」。日本アクセスを含む事業再編当事者各社の経営・営業管理業務、情報システム関連業務、物流業務、食品安全管理業務などの最適配置を行うことで、伊藤忠グループの中間流通事業全体の合理化・効率化が進み、収益拡大につながる、としている。

 

また、これまで各社が個別に行っていた海外展開も、総合的なマーチャンダイジング、ローコストで高品質なロジスティックスを伊藤忠商事が主導的に一元管理することにより、成長市場である中国、アジアに対する中間流通事業展開の加速を見込む。日本アクセスでは、長期ビジョンとして掲げている総事業規模5兆円の実現に向け、ターゲット市場として定める食品関連市場80兆円に対し、小売向け生鮮・中食、外食など市場分野別販売機能の強化が可能となり、物流機能の高度化と収益事業化によって目標実現へのスピードアップが図れる、と強調している。

 

伊藤忠商事と再編対象の各社は、再編手法、条件、事業再編後の事業運営、事業展開などについて具体的な協議、検討を行うため、事業再編検討委員会、プロジェクトチームを設置し、2011年3月までの合意を目指して協議を行う。