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首都圏で4月に新料金施行、圏央・外環道利用促す

2022年3月2日 (水)

ロジスティクス
東日本高速道路(NEXCO東日本)と中日本高速道路(NEXCO中日本)は1日、首都圏でことし4月1日から導入する高速道路の新しい通行料金を発表した。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)や東京外環自動車道(外環道)を経由した場合に首都高速道路経由より割高になる料金制度を見直すことで、こうした迂回(うかい)経路の利用促進を図る狙い。物流事業者にとっては、渋滞回避による所要時間短縮につながる取り組みとなりそうだ。

▲料金の例(クリックで拡大、出所:NEXCO東日本)

ことし4月1日からの首都高速道路料金の見直しに伴い、NEXCO東日本・中日本が管理する圏央道などを経由して走行する一部インターチェンジ間のETC車の料金が変更となる。また、首都高速道路の湾岸線または横浜・川崎エリアを発着し、常磐自動車道を利用するETC車が外環道の三郷ジャンクション(JCT)から高谷JCTまでを迂回して利用する場合、直行したときと同じ料金になる「千葉外環迂回利用割引」をことし4月1日0時から適用する。

首都圏の高速道路料金については、2016年4月に「利用重視の料金体系」への移行により、圏央道などの利用が料金面において不利になることを避けるため、ETC車について「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」を導入。東京都心部の渋滞に対し、圏央道や外環道の利用が料金面において不利にならないよう、ETC車については経路によらず起終点間の最短距離を基本に料金を決定する。首都高速道路経由の料金の方が高い場合には、都心部経由の料金は引き下げない。

▲対象エリア(クリックで拡大、出所:NEXCO東日本)

千葉外環迂回利用割引は、首都高速道路の湾岸線または横浜・川崎エリアを発着し常磐道を利用するETC車が千葉外環(外環道高谷JCT・三郷JCT間)を迂回して利用する場合、直行したときと同じ料金になるよう、千葉外環の料金を割り引く。対象となる首都高速道路の出入口は、湾岸線(葛西出入口以西)▽羽田線(空港西出入口以南)▽横羽線▽三ツ沢線▽狩場線▽大黒線▽川崎線▽横浜北線▽横浜北西線――の各出入口。