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小田急不動産、千葉県船橋市の湾岸で物流施設完工

2022年3月3日 (木)

拠点・施設小田急不動産(東京都渋谷区)は2日、物流施設「小田急不動産ロジスティクスセンター船橋」(千葉県船橋市)の建築工事が完了したと発表した。小田急不動産が手がける2か所目の物流施設となる。東京流通センター(TRC、東京都大田区)が管理業務を受託した。

▲小田急不動産ロジスティクスセンター船橋外観(出所:小田急不動産)

小田急不動産は、都心部へのアクセスが良好な千葉県湾岸地域の産業集積エリアに物流施設を整備。東関東自動車道や京葉道路などを活用した、東京都心への配送拠点として優位性の高い立地特性を訴求する。特にEC(電子商取引)関連をはじめ飲料や食品、IT機器などの業種を中心としたテナントニーズに対応した仕様としているのが特徴だ

▲広域地図(クリックで拡大、出所:小田急不動産)

JR京葉線「南船橋駅」から徒歩圏内で公共交通機関を利用して通勤できるほか、周辺には住宅の開発も進んでいることから、従業員確保の観点でもメリットが大きい。

機能面では、垂直搬送機4基と荷物用エレベーター2基を配備。上階への荷物の移動をしやすくした。屋上には受電設備も設置し、高潮や地震による地盤の液状化などの自然災害時のBCP(事業継続計画)対策も講じる。

小田急不動産は、物流施設の開発を積極的に推進している。2021年7月に物流施設の第1弾として「小田急不動産ロジスティクスセンター印西」(千葉県印西市)が完成。ことし8月には第3弾となる「小田急不動産ロジスティクスセンター一宮」(仮称、愛知県一宮市)」が完成する予定。さらに、ことし1月に土地を取得した福岡県志免町で第4弾となる物流施設の開発を進める計画だ。

ECサービスの普及や新型コロナウイルス禍などを契機とした消費スタイルの多様化は、「新しい生活様式」の時代を迎えてさらに加速するとみられる。物流現場では、宅配ニーズの高まりで取り扱う荷物の量や種類が急増。不動産業界では、物流施設開発ビジネスへの参入が活発になっている。

小田急不動産ロジスティクスセンター船橋の概要
所在地:千葉県船橋市浜町3-2-3
敷地面積:6314平方メートル
延床面積:1万9243平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上5階建て
交通:東関東自動車道「谷津船橋インターチェンジ(IC)」1.6キロ、京葉道路「花輪IC」2.6キロ、JR京葉線「南船橋駅」徒歩16分