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花王、愛知・豊橋工場で生産と物流一体型拠点構想

2022年3月4日 (金)

拠点・施設花王は3日、同社豊橋工場(愛知県豊橋市)を完全自動型の物流倉庫として2023年上期をめどに稼働する計画を発表した。工場の生産能力と物流機能を一体化させ、同地をサプラチェーン拠点とする構想を実現する。

▲豊橋新自動倉庫の完成イメージ(出所:花王)

新倉庫はケース仕分けロボット、無人搬送車(AGV)、無人フォークリフト(AGF)などの先端技術の導入を前提に、庫内作業の完全自動化に向けて設計。「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」と銘打ち、工場の物流自動化と配送機能を担うロジスティクスセンターとの一体運営により、連携して柔軟に製品を供給できる環境を整備する。建築面積7150平方メートルで、120万梱の保管能力と、1日4万梱の入出荷能力を計画する。

経済産業省資源エネルギー庁の補助事業であるAGF実証事業と併せ、工場内トラック搬送のスマート化によるホワイト物流に向けた取り組みも推進する。積卸し作業を省人化し、トラック入退場をスムーズにすることで、トラック待機時間の削減とドライバーの負担軽減を図る。

▲豊橋新自動倉庫に導入予定の仕分けロボットとAGV(出所:花王)

また、太陽光発電による使用電力の再生可能エネルギー化や、独自技術によるペットボトルを原料としたアスファルト改質剤を使用するなど、高次の環境性能も意識する。

同社は今回の取り組みに際し、「人と環境にやさしい生活者起点の物流サービスを実現できる新たな物流モデルの構築を目指す」としている。