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商船三井、日本初LNG燃料フェリーの進水式実施

2022年3月4日 (金)

ロジスティクス商船三井は3日、日本初のLNG燃料フェリー1番船の命名・進水式を山口県下関市の三菱重工業下関造船所江浦工場で行った。船は「さんふらわあくれない」と命名され、フェリーさんふらわあ(大分県別府市)が運航する大阪~別府の航路で、2023年1月に既存船の代替として就航する予定。

▲命名・進水式の様子(出所:商船三井)

フェリーは、商船三井が三菱造船に発注した2隻のうちの1隻。従来の船に比べて、貨物はトラックの積載台数が大幅増としたほか、運転手の待機ルームを拡充。大浴場の広さは2倍、レストランの座席数は1.5倍に広げるなど、貨物と旅客の両面で輸送機能と利便性を向上させた。

船は国内のフェリーでは初めて、LNGと重油が使用できる高性能DualFuelエンジンを搭載。二酸化炭素を25%、硫黄酸化物を100%、窒素酸化物を85%いずれも排出削減できる効果が見込め、環境に優しい仕様が特徴だ。

商船三井グループは脱炭素社会の実現を目指し、2030年までにLNG燃料船を90隻投入する計画。商船三井フェリーが運航する大洗~苫小牧の航路で、2025年に就航する予定としている。