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神戸中心部近接の立地に物流施設着工で需要に対応

2022年3月4日 (金)

拠点・施設大和ハウス工業は4日、CBREインベストメントマネジメント・ジャパン、大林組と3社共同で開発するマルチテナント型の賃貸物流施設「神戸長田物流センター」(仮称)が2月1日に着工した、と発表した。施設は3社が共同出資する「神戸ベイ特定目的会社」を通じ、神戸市長田区で2棟構成として開発する。

▲神戸長田物流センター(仮称)外観イメージ(出所:大和ハウス工業)

EC(電子商取引)向けの物流需要が増加しているのを背景に、マルチテナント型物流施設への需要は底堅く推移しており、特に関西では新規需要が新規供給を上回る状況が継続。エリア内の大型マルチテナント型物流施設(延床面積1万坪以上)の空室率は2020年12月末の3.7%から、21年12月末には1.2%まで低下している。

こうした市場環境を受け、大和ハウス工業は大型のマルチテナント型物流施設としてDPL茨木北(22年8月完成予定)やDPL兵庫川西(23年9月30日完成予定)を手がけており、さらに旺盛な需要に対応するため、希少性の高い神戸市中心部近接の立地で、2棟構成のマルチテナント型物流施設を開発することにした。

▲狭域周辺図(クリックで拡大、出所:大和ハウス工業)

開発予定地は阪神高速3号神戸線若宮インターチェンジ(IC)から2.1キロ、湊川ICから2.3キロと近く、JR山陽本線鷹取駅からも950メートルの徒歩圏に立地。職住近接の就労環境を強みとし、施設の3階には就労環境の向上のために館内従業員用の休憩スペースも設ける。

建物は西棟・東棟の2棟を建設する計画で、完成すれば阪神甲子園球場3.8個分に相当する延床面積14.5万平方メートルの規模となる。貸床面積は4000平方メートルから契約することを想定、最大で西棟12社、東棟4社の16社をテナント企業として迎える。

「神戸長田物流センター」西棟の建物概要
所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林南町10-1ほか
敷地面積:5万181平方メートル(1万5179坪)
延床面積:8万4000平方メートル(2万5410坪)
賃貸面積:倉庫(トラックバース含む)7万4890平方メートル(2万2650坪)、事務所3020平方メートル(910坪)
構造・規模:鉄筋コンクリート造プラス鉄骨造3階建て
設計・施工:大林組
着工日:2022年2月1日
完成日:2023年7月
駐車台数:乗用車183台
「神戸長田物流センター」東棟の建物概要
所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林南町8-1ほか
敷地面積:2万8877平方メートル(8735坪)
延床面積:6万1780平方メートル(1万8688坪)
賃貸面積:倉庫(トラックバース含む)5万4300平方メートル(16420坪)、事務所1820平方メートル(530坪)
構造・規模:鉄筋コンクリート造プラス鉄骨造4階建て
設計・施工:大林組
着工日:2022年2月1日
完成日:2023年10月
駐車台数:乗用車138台