ロジスティクス三菱倉庫は25日、2022年度から24年度の3か年を対象にした、グループ全体の経営計画を発表した。物流事業の収益力強化や海外事業の成長基盤拡大、先端技術の活用による高付加価値サービス開発などを基本方針に掲げ、最終年度に営業利益を過去最高水準となる200億円(21年度実績比16.2%増)を目指すとした。
物流事業では、柱となる「医療・ヘルスケア」「食品・飲料」「機械・電機」の分野で事業拡大を目指す。30年に向けては、建築や航空、自動車市場向け高機能複合材などマーケット拡大が見込まれる「新素材」を新たに追加。新規ビジネスの創出や業務効率化などを通じて「稼ぐ力」を強化する。
海外事業では、世界各地での域内ロジスティクスとフォワーディングを強化・高度化する。ASEANではコールドチェーンの拡充、中国では定温保管サービスの拡充、北米では医薬品物流の基盤強化、欧州では東欧市場の開拓といった地域ごとの取り組みも強化することで、売上高に占める海外比率を11.2%(20年度実績)から20%以上(24年度)に引き上げる方針。
高付加価値サービスの開発では、先端技術を積極的に導入することにより、物流業務・施設運営の効率化・高度化を目指すほか、ブロックチェーンなどを用いた物流プラットフォームの構築を目指す。