ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ナビタイムSDKに新機能、運転者に休憩催促も

2022年3月29日 (火)

サービス・商品ナビタイムジャパン(東京都港区)は28日、ナビゲーションアプリ開発キット「NAVITIME(ナビタイム)SDK」で、ナビゲーションの音声案内の発話と別に、顧客側で発話させたい任意のテキストを発話する機能の提供を開始する、と発表した。

(クリックで拡大、出所:ナビタイムジャパン)

ナビタイムSDKは、同社が提供する地図表示機能や目的地までのルート検索、音声ナビゲーション機能をSDK(ソフトウェア開発キット)として提供する法人向けサービスで、車、バイク、自転車のナビゲーションに対応している。短期間でカーナビの基本機能を搭載したサービスや、ナビゲーション機能を備えた業務システムの開発などが可能。

今回の対応では、ナビゲーション中の音声案内と同じ声で、任意の内容を発話させることができる。例えば、業務用のカーナビでは「1時間運転している。休憩を取りましょう」や「再配達依頼がきた」、宅配サービス向けの自転車やバイクのナビでは「周辺地域に新規の配達依頼が入った」や「最寄りの配達依頼地点まで2キロだ」のように、運転に必要なルート案内以外の内容を入れることができる。

ナビゲーション機能のSDK内で実装できるため、ルート案内の音声を遮ることなく違和感のない同じ声で発話させたり、ルート案内以外の内容の発話機能を別に開発する必要がなく、開発工数や開発費用を抑えたりといった効果が見込める。

同社は「エンドユーザー向けのナビゲーションサービスで、オリジナルの発話をさせて差別化をはかったり、タクシー業界や物流業界などでは、ドライバーに向けて、休憩を促すなどの業務上アナウンスしたい内容を発話させることで、長時間労働の改善など、安全運転と業務改善の支援につながれば」としている。