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三菱ふそう、インドネシア向け新型トラックを投入

2022年4月1日 (金)

荷主三菱ふそうトラック・バス(MFTBC、川崎市中原区)は、インドネシアでの4月からの新排出ガス規制「ユーロ4」適用に合わせて、同国向けにユーロ4に対応した29車種の小型トラック「キャンター」と中型トラック「ファイターX」を販売する。新ラインアップの投入により、MFTBCにとって最大の輸出国であるインドネシア市場の地位を確固たるものにする。

小型トラックは従来の「コルト・ディーゼル」に代わり、新型モデルのキャンターを投入。79キロワット、100キロワット、110キロワットの出力バリュエーション、2種類のキャビン、4種類のホイールベースが選択可能で多様なニーズに応える。機能面ではパワーステアリングを全車両に搭載。エンジンの排気ガス後処理システムを改良することで、新排ガス規制に対応した。

▲インドネシア市場向け新型小型トラック「キャンター」(出所:三菱ふそうトラック・バス)

中型トラックは「FUSO」からファイターXに製品ラインアップを一新する。インドネシア製品では最大となる回転数を誇るエンジンを搭載して車両性能を向上させ、新設計の6速トランスミッションと合わせて積載量を最大化した。11インチタイヤの装着を可能にし、多様な路面状況に対応できるようにし、全車両にフルエアブレーキシステムとアンチブロックブレーキシステムを搭載して安全性を高めた。

三菱ふそうトラック・バスは、三菱商事との合弁販売会社Krama Yudha Tiga Berlian Motors(KTB、インドネシア)と共同で、100万キロ以上の走行テストを現地で実施。開発段階では30台以上の試作車を使用するなど、実際の環境を想定して機能や耐久性を追求した。三菱ふそうトラック・バスは「KTBとの連携を通じ、50年以上も続く現地市場トップシェアの伝統を継承していくことを目指す」としている。

▲インドネシア市場向け新型中型トラック「ファイターX」(出所:三菱ふそうトラック・バス)