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商船三井、次世代燃料輸送船のコンセプトを研究

2022年4月1日 (金)

環境・CSR商船三井は3月31日、三菱造船と共同で、アンモニア・液化CO2兼用輸送船のコンセプト研究を完了したと発表した。将来的な液化CO2とアンモニアの輸送需要に柔軟に対応できるよう、市場で主流となる船型をベースに、実用的な輸送船のイメージを固めた。

▲アンモニア・液化CO2兼用輸送船のイメージ(出所:商船三井)

回収・液化したCO2を効率的に輸送する液化CO2輸送船(LCO2船)と、燃焼時にCO2を排出しない次世代クリーンエネルギーとして関心を集めるアンモニアについて、商船三井はカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの推進を背景に、将来的に高い需要を見込んでいる。

アンモニア・液化CO2兼用輸送船では、5万立方メートル前後のカーゴタンク容量を設定。これは2021年11月に定めたLCO2船のコンセプトスタディーと同様の規格で、同社は将来的な市場で最も有効・実用的と判断する。

商船三井は今回の船型をベースとしながらも、「バリューチェーン全体を踏まえた顧客ニーズに柔軟に対応すべく、日本の海事クラスターとともにさまざまな船型の検討に引き続き取り組んでいく」としている。