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商船三井、アンモニア輸送事業に再参入

2021年5月18日 (火)

▲グリーンパイオニア

ロジスティクス商船三井は18日、アンモニア・LPG輸送船「グリーンパイオニア」によるアンモニア輸送事業への再参画を発表した。商船三井は2016年までアンモニア輸送事業を行っていたが、このほど、大手アンモニアトレーダーの米国トラモ社と定期傭船契約を締結したという。

アンモニアは肥料の原料などとして、広く世界で利用されており、人口増加に伴う食糧生産の拡大による需要増加が見込まれているほか、燃焼時に二酸化炭素を排出しない次世代のクリーン燃料としても期待されている。また、効率的に水素を輸送するための「水素キャリア」としても注目を集めている。

商船三井はこれまで、LNG(液化天然ガス)輸送において、世界最大の船隊を擁して実績を積み上げてきたが、将来的に大きな需要が見込まれるアンモニアや水素についても実績を積み上げ、広範なバリューチェーンに積極的に参画する考え。

「グリーンパイオニア」は全長173.7メートル・全幅28メートル・満載喫水1万0419メートルで、貨物タンク容量は3万4500立方メートルに上る。建造は2010年8月。