ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

住友ゴム、タイヤの空気漏れ検知の実証実験を開始

2022年4月7日 (木)

調査・データ住友ゴム工業は、車両のタイヤから徐々に空気が抜けていく「スローパンク」を早期に検知するため、タイヤの空気圧や温度を遠隔監視する同社のシステムに新たな検知機能を装備した。その実用化に向けた実証実験をこのほど、オリックス自動車(東京都港区)のレンタカーを対象に開始した。

住友ゴムの7日の発表によると、実証実験では、同社のダンロップブランドのタイヤを装着するレンタカー約40台に対して行う。同社の監視システムを用い、駐車場に設置したアンテナと圏内を走る車両をリモートで結び、タイヤ空気圧や温度情報を一括してタブレット端末などで確認・管理する。そこに同社が新たに開発したアルゴリズムを加味し、空気圧や温度の変化からスローパンクを検知。異常発生時に管理者に通知する。

▲スローパンク検知の仕組み(住友ゴム)

スローパンクは目視点検や運転中の違和感では発見することが非常に難しく、早期に見つけることでタイヤトラブルを未然に防げるという。

住友ゴムは、これまで車両リースやレンタカーなど数十社との実証実験を通じ、この監視システムから取得した空気圧・温度情報をクラウドに蓄積。その推移をモニタリングする中で、スローパンク検知のアルゴリズムを構築したという。

同社は「 レンタカー事業の安全運行をサポートするサービスとして、タイヤトラブルの未然防止や点検作業の効率化・工数削減、燃費改善などの効果を検証し、さらなるサービス向上に取り組む」としている。