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日商エレクトロニクスとKii

エネルギー配送向けAI最適配車システムを提供

2022年4月15日 (金)

サービス・商品日商エレクトロニクス(東京都千代田区)とKii(キー、東京都港区)は15日、LPガス・灯油の配送事業者に向けたAI(人工知能)最適配車サービス「AI最適配車Powered by Kii」の提供を開始したと発表した。補充・回収作業を伴う配送業務の効率化に資するサービスとして注目される。

両社は2019年にLPガス・灯油の配送事業者向けの最適配車サービスを提供していたが、現場の配車担当者の声を反映する形で改良を続け、このたびAI最適配車Powered by Kiiを完成させた。

▲サービスのイメージ(クリックで拡大、出所:日商エレクトロニクス)

既存の配送業務と比べて20%以上の時間短縮につながることや、配送担当者のワークスタイルや能力に合わせた配車計画の調整・立案が可能になるのが特徴だ。配送時間を短縮することで、二酸化炭素排出量の削減も期待できる。また、脱属人化に資する機能として、配送担当者が組んだチーム内でいつ・誰が・どこに配送するかをAIが決定支援する「チーム制」機能を搭載しており、チーム制と個人担当制のハイブリッド運用を可能とする。

19年のサービス開始当初、現場を仕切る配送担当者にとって、「チーム制配送」などは業務方法の変更を強いられるものとして敬遠されたという。そこで両社は現場の配送担当者にヒアリングを重ね、業務で発生する課題について研究を開始。21年12月には資本業務提携を結び、このたびのサービス提供につながった。

同サービスでは定期的に特定地域で配送するLPガス配送や灯油補充で培った最適配車と配送ノウハウを活用できるため、自動販売機補充や廃油回収など、同様の配送フローを担う事業者にも改善効果が期待できるとしている。日商エレクトロニクスは22年度で20社へのサービス導入と、170万の配送地点をカバーすることを目指す。