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日立系、温室効果ガス排出を試算し事業計画最適化

2022年4月19日 (火)

(イメージ)

サービス・商品日立ソリューションズ(東京都品川区)は19日、仮想空間上にサプライチェーンのデジタルツインを再現し、利益やコストなどをシミュレーションして試算できる「グローバルSCMシミュレーションサービス」において、温室効果ガス排出量にも対応する最新版の提供を4月20日に開始すると発表した。

デジタルツインは、現実の世界から収集したさまざまなデータをコンピューター上で再現する技術。このサービスは、サプライチェーンにおける需給量の変動や生産・販売施策を組み合わせた複数のシナリオで利益やコストを比較。最適な生産、販売計画を迅速に立案することができるのが特徴だ。

最新版では、原料調達から出荷までの、企業活動に伴い発生する製品・部品単位のCO2排出量も合わせてシミュレーションできる。CO2排出量の上限を設定することで、数理解析を用いた計算モデルにより制約に従うすべての組合せから最適解を求めることも可能だ。

企業は、数値データに基づいてCO2排出量におけるボトルネックが可視化されるため、クリーンエネルギーへの切り替えや設備計画・仕入先の変更など効果的な削減計画の意思を迅速に決定できる。売上や利益、CO2排出量などのバランスを勘案した最適な仕入先の選定や調達経路、設備、製造、販売、輸送の見直しが可能となる。

▲グローバルSCMシミュレーションサービスの最新版のイメージ(出所:日立ソリューションズ)

日立ソリューションズはこのたびのサービス提供を通じて、企業や社会のレジリエンス強化を支援するとともに、脱炭素社会の実現に向けた持続可能な取り組みに貢献していく。