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東急バスが横浜で貨客混載開始、ラッシュを避けて

2022年4月19日 (火)

▲タイヤハウスの上にパンを置いて積載する様子(出所:東急バス)

フード東急バス(東京都目黒区)は18日、路線バスで乗客と一緒に荷物も輸送する貨客混載事業を、横浜市青葉区と周辺で4月1日に本格稼働したと発表した。路線バスの貨客混載は、乗客が減っている過疎地などで広がっているが、ラッシュもある都市部ではまだ珍しく、今後の展開が注目される。

「第1弾」と位置付ける今回は、「た41系統(たまプラーザ駅~虹が丘営業所)」の路線を使い、沿線にあるプロローグ(横浜市青葉区)のパン工場から店舗まで、250種類のパンを1日に1便から2便運ぶ。パンは車内の左前方のタイヤハウスの上に置く。保木停留所からたまプラーザ駅の停留所まで運び、受け取りに来た店員に渡す。

沿線には団地が多く、基本的に朝夕のラッシュ時間帯は避けるが、今回のパン輸送の場合、夕方は混雑とは逆方向となるので混載を行う。

同社によると、新型コロナウイルス禍で都市部のバス路線でも利用は減少しており、新たな収入源を模索していた。昨年12月からことし3月にかけて実証実験を行い、事業化の可能性を確かめた。パン工場にとっても、自社トラックに替えてバスで運ぶことで、人員や時間が節減でき、事故リスクを減らせるメリットもある。