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日本郵船、3隻目のメタノール燃料ケミカル船完成

2022年4月20日 (水)

▲GROUSE SUN(出所:日本郵船)

荷主日本郵船は20日、グループのNYK Bulkship(Asia)(NYKバルクシップ、シンガポール)が保有する3隻目のメタノールを燃料とする新造ケミカルタンカー「GROUSE SUN」(グロース・サン)が、4月19日に韓国の現代尾浦造船で完成したと発表した。

グロース・サンは重油だけでなく、環境負荷の低いメタノールを燃料として稼働する二元燃料エンジン搭載船。メタノールに水を加えて温度を下げることでNOx(窒素酸化物)を抑える新技術を採用しており、従来搭載していた設備を搭載することなく、排出量を2000年比で80%削減するIMO(国際海事機関)のNOx3次排出規制に対応することができる。

同船はグループのNYK Shipmanagement(NYKシップマネジメント、シンガポール)が管理し、メタノール生産のトップリーダーであるMethanex Corporation(メタネックス・コーポレーション、カナダ)が出資するWaterfront Shipping(ウォーターフロントシッピング、カナダ)との長期用船契約に従事する。

■GROUSE SUNの概要
全長:186メートル
幅:32.2メートル
総トン数:3万873トン
船籍:シンガポール