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日本郵船、メタノール燃料ケミカルタンカー完成

2022年1月28日 (金)

環境・CSR日本郵船は27日、グループのNYK Bulkship(Asia)(NYKバルクシップ・アジア、シンガポール)が保有する、メタノールを燃料とする新造ケミカルタンカー「SEYMOUR SUN」(シーモア・サン)が韓国の現代尾浦造船で完成したと発表した。

SEYMOUR SUNは、重油だけでなく環境負荷の低いメタノールも燃料として使用できる二元燃料エンジン搭載船。メタノールを燃料として航行する際に、メタノールに水を加えて燃焼時の温度を下げることでNOx(窒素酸化物)の生成を抑える新技術を採用する。従来必要とされていた排ガス再循環システムや選択式触媒還元脱硝装置などの設備を搭載することなく、IMO(国際海事機関)が定めるNOxの排出規制に対応。環境にやさしい輸送につなげる。

SEYMOUR SUNは、日本郵船グループのNYK Shipmanagement(NYKシップマネジメント、シンガポール)の管理のもと、世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporation(メタネックス・コーポレーション、カナダ)が出資するWaterfront Shipping(ウォーターフロントシッピング、カナダ)との長期傭船契約に従事する予定だ。

■SEYMOUR SUNの概要
全長:186メートル
全幅:32.20メートル
総トン数:3万873トン
船籍:シンガポール