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日本郵船、はしけによるメタノール燃料供給に成功

2021年5月13日 (木)

環境・CSR日本郵船は13日、このほど完全子会社のNYKバルクシップアジア(シンガポール)が保有するメタノール専用船「タカロア・サン」が、オランダのロッテルダム港でバージ・トゥ・シップ方式(係留中・錨泊中の船舶にはしけが横付けして燃料供給する方式)によるメタノール燃料供給を成功したと伝えた。日本郵船によれば世界初の試み。

日本郵船グループはタカロア・サンを保有し、船舶管理を担う立場から、同方式によるメタノール燃料供給に関するリスクアセスメントや技術的サポートを実施。安全なメタノール燃料供給に寄与したとしている。

メタノール燃料は従来の重油に比べて、二酸化炭素排出量を最大で15%程度減らすことが可能で、船舶向けの次世代燃料の一つとして期待されている。硫黄酸化物排出量については99%を削減し、粒子状物質や窒素酸化物の排出量も大幅に減らす。

同社グループは2月に「NYKグループESGストーリー」を発表しており、今後はESG(環境・社会・ガバナンス)経営を推進するべく、メタノール燃料など環境への負荷が少ない次世代燃料を積極的に導入するとしている。