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ヤマタネ、食品加工と営農支援で上流・下流を拡張

2026年5月1日 (金)

M&Aヤマタネは1日、食品加工分野の強化と農業領域への関与拡大を狙い、2社の株式取得を決定した。発芽玄米や大豆ミートを手がけるアジテック・ファインフーズ(岩手県釜石市)の全株式を取得し子会社化するほか、農業経営支援を展開する穂海耕研(同日付でコメプロに商号変更、新潟県上越市)の株式51.0%を取得し連結対象とする。

アジテック・ファインフーズの買収では、精米・卸に偏っていた機能に加工・販売を取り込み、食品カンパニーのバリューチェーン拡張を図る。発芽玄米は既存の仕入れ先でもあり、調達から製造、販売までの一体化による効率化が見込まれる。加えて同社が持つ台湾向け輸出などの販路を活用し、海外展開の足掛かりとする。原料である玄米の調達効率向上も含め、需給調整と在庫配置の最適化に寄与する可能性がある。

一方、穂海耕研の子会社化は、農業の川上領域への関与を強める動きだ。同社は大規模水稲生産の知見を基に、営農の仕組み化や経営支援を行うコンサルティングサービス「コメプロ」を展開している。ヤマタネはこれまで農業生産法人の設立や参画を進めており、今回の投資により生産現場のノウハウと卸・物流ネットワークの接続を強化する。

原料調達から加工、流通、販売までを一体で設計することで、在庫滞留や輸送ロスの削減、需給変動への対応力向上が期待される。特にコメを中心とした農産物流は天候や需給変動の影響を受けやすく、川上の生産情報と連動した物流運用が重要となる。今回の2件の投資は、単なる事業多角化にとどまらず、サプライチェーン全体の統合と高度化を志向する動きと位置付けられる。

株式譲渡はアジテック・ファインフーズが6月1日、コメプロは5月1日に実行予定で、いずれも業績への影響は軽微としている。ヤマタネは中期計画「ヤマタネ2028プラン」の下、食品領域の付加価値創出と持続可能な農業基盤の構築を並行して進める。

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