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小麦と物流費の上昇で家庭用製品値上げ、ニップン

2022年4月28日 (木)

(イメージ)

国内製粉大手のニップンは4月27日、小麦を中心とする家庭用製品の値上げを発表した。ウクライナ情勢などによる世界的な小麦相場の上昇や、燃油高騰とそれによる物流費上昇などによるものだ。7月または8月から実施する。

値上げ幅はメーカー希望小売価格ベースで、家庭用小麦粉と、てんぷら粉などの家庭用ミックスが3.5%から11%。クルトンなどの家庭用食品類が3%から13%。家庭用パスタ・家庭用パスタソースが3%から8%。乾麺が4%から8%。値上げ時期は、小麦粉、ミックス、家庭用食品類が7月1日納品分から、他は8月1日納品分から。

輸入小麦の政府売渡価格が4月1日から引き上げられ、デュラム小麦やその他の原材料費も上昇。原材料費以外では、国内物流費、包装資材費、動力燃料費、海上運賃が高騰し、それらに円安の影響が加わった。同社は「これらの価格変動は企業努力だけでは吸収することが難しい状況となった」としている。