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丸和運輸機関、日用雑貨好調で4期連続の増収増益

2022年5月10日 (火)

財務・人事丸和運輸機関が10日発表した2022年3月期連結決算は、売上高が前期比18.6%増の1330億円、営業利益が7.8%増の86億4900万円、経常利益が10.6%増の91億3900万円、親会社株主に帰属する当期純利益が10.6%増の61億2500万円だった。増収増益は4期連続だ。

物流事業は、売上高が前期比18.8%増の1320億2400万円、営業利益が8.0%増の83億5800万円で増収増益だった。日用雑貨を中心とするEC(電子商取引)・常温物流部門は、「ECラストワンマイル当日お届けサービス」の拡大に加えて、新規取引先に対する物流サービスの提供が業績に大きく寄与した。

低温食品を中心とした食品物流は、取引先である食品スーパーマーケットや生活協同組合における取扱量が堅調に推移。医薬・医療物流は、主要取引先であるドラッグストアをはじめとする既存取引先にて、医薬品や化粧品を始めとする主力商品の回復基調による物量の増加が業績に寄与した。

収益面では、燃料調達単価の上昇に加えて労働力や輸送力の増強にかかるコスト増が影響したものの、営業強化による積極的な事業拡大と日次決算マネジメントによる生産性向上の取り組みが奏功した。

2023年3月期の連結業績は、売上高1715億円、営業利益111億3000万円、経常利益115億2200万円、親会社株主に帰属する当期純利益73億8000万円の増収増益を予想している。

また丸和運輸機関は10日、23年3月期を初年度とする3か年の中期経営計画を発表した。「成長市場の物流需要増大に適合したコア事業の拡大と開拓」「事業規模の拡大に連動した要員確保の多様化と最適配置・人材育成」「DX(デジタルトランスフォーメーション)の積極導入による各事業ドメインとバックオフィスの業務生産性革新」「成長性と資本効率を両立する事業への経営資源の集中と事業の再生・再編」「事業活動を通じた社会との共有価値の創造とコーポレートガバナンス改革」――の5点を重点施策に掲げた。

25年3月期の連結業績目標は、売上高2400億円(22年3月期比80.5%増)、営業利益171億円(97.7%増)、営業利益率7.1%(0.6ポイント上昇)、経常利益175億円(91.5%増)、経常利益率7.3%(0.4ポイント上昇)と設定した。