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近鉄エクス、国内外で貨物取扱量増加し増収増益に

2022年5月12日 (木)

財務・人事近鉄エクスプレスが12日発表した2022年3月期連結決算は、営業収入が前期比61.0%増の9804億4100万円、営業利益が82.8%増の624億7500万円、経常利益が87.5%増の647億3300万円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.0倍の434億1700万円となり、2期連続の増収増益となった。

国内は、営業収入が前期比62.0%増の2440億7300万円、営業利益が40.6%増の115億6600万円で増収増益だった。航空貨物は、エレクトロニクス関連品や自動車関連品の輸出が増加。輸入はエレクトロニクスやヘルスケアの関連品のほか自動車関連品も好調だった。海上貨物は、輸出が建設機械や自動車、建材の関連品で増加。輸入はエレクトロニクス関連品を中心に前年並みで推移した。ロジスティクスは、ヘルスケアやエレクトロニクスの関連品で取り扱いが増加。国内関係会社は、国内物流需要の回復により前年を上回る業績を残した。

米州は、営業収入が81.9%増の1078億8000万円、営業利益が2.6倍の133億3200万円で増収増益だった。航空貨物は、輸出でヘルスケア関連品や化学品の取り扱いが増加。輸入はエレクトロニクスや自動車の関連品、消費財が好調だった。海上貨物は、輸出で航空機関連品が減少したものの、輸入はエレクトロニクスや自動車関連品が増加した。ロジスティクスは、米国とカナダでエレクトロニクス関連品や消費財の取り扱いが増えた。

欧州・中近東・アフリカは、営業収入が58.7%増の604億7900万円、営業利益が3.2倍の42億9700万円で増収増益だった。航空貨物は、輸出でヘルスケアや自動車の関連品が増加。輸入はエレクトロニクスやヘルスケア関連品が好調だった。海上貨物は、輸出入ともに産業・建設機械関連品が増えた。ロジスティクスは、主にオランダでエレクトロニクス関連品の取り扱いが増加した。

東アジア・オセアニアは、営業収入が71.0%増の2273億2600万円、営業利益が45.6%増の162億1600万円で増収増益だった。航空貨物は、輸出入ともにエレクトロニクス関連品を中心に取り扱いが増加。海上貨物は、輸出では消費財やエレクトロニクス関連品が好調だったほか、輸入はエレクトロニクスや自動車の関連品を中心に前年並みに推移した。ロジスティクスは、主に中国でエレクトロニクス関連品の取り扱いが増えた。

東南アジアは営業収入が92.6%増の1799億8900万円、営業利益が65.7%増の132億7700万円で増収増益だった。航空貨物は、輸出入ともに自動車関連品やエレクトロニクス関連品が増加。海上貨物は、輸出で自動車関連品やエレクトロニクス関連品が増加したほか、輸入はエレクトロニクス関連品が好調だった。ロジスティクスでは、主にフィリピンやインドでエレクトロニクスや自動車関連品の取り扱いが増えた。

2023年3月期の連結業績は、営業収入9445億円、営業利益505億円、経常利益490億円、親会社株主に帰属する当期純利益320億円で減収減益を予想している。