財務・人事近鉄エクスプレスが8日発表した2019年3月期中間(4-9月期)決算は、東アジア・オセアニア部門を中心に好調な伸びを示し、増収増益となった。
東アジア・オセアニア部門は、航空貨物が輸出、輸入ともにエレクトロニクス関連品を中心とした堅調な荷動きにより、輸出の取扱重量は7万4000トン(5.2%増)となり、輸入の取扱件数は25万2000件(0.6%増)となった。海上貨物は、輸出では自動車関連品やエレクトロニクス関連品で取り扱いが拡大し、取扱容積で11万5000TEU(19.9%増)となり、輸入では設備関連やエレクトロニクス関連品の順調な荷動きにより、取扱件数で3万2000件(7.9%増)だった。ロジスティクスでは、中国を中心に、韓国、台湾で取り扱いが増加した。
この結果、東アジア・オセアニア全体の売上高は520億600万円(14.2%増)、セグメント利益は30億100万円(6.1%増)となった。
日本部門では、航空貨物は輸出では自動車関連品や半導体関連品の順調な荷動きにより、取扱重量は8万2000トン(10.9%増)となり、輸入ではエレクトロニクス関連品を中心に取り扱いが増加し、取扱件数は17万6000件(1.6%増)となった。海上貨物は、輸出では機械・設備関連を中心に取り扱いが増加し、取扱容積で7万5000TEU(7.8%増)、輸入ではエレクトロニクス関連品や自動車関連品が順調に推移し、取扱件数で5万8000件(3.4%増)となった。ロジスティクスでは、ヘルスケア関連品やエレクトロニクス関連品で取り扱いが増加した。
この結果、国内関係会社を含めた日本全体の売上高は716億7300万円(19.8%増)となったが、直接原価率が上昇したことが影響し、営業利益は23億5700万円(2.3%増)にとどまった。
APLロジスティクス部門では、自動車関連の物流サービスは主要顧客との取引量の増加やインドでの鉄道輸送の取り扱い拡大により順調に推移。リテール関連、消費財・インダストリアル関連の物流サービスも堅調に推移した。この結果、APLL全体の売上高は948億9300万円(1.2%増)となり、営業損益は営業総利益率の改善に努めたことにより28億円(2.5倍増)の営業利益を確保した。継続してAPLL買収ののれんなどの償却を同セグメントに含めているため、セグメント損益としては1億8600万円の営業損失となった(前年同期は19億6800万円の営業損失)。
■2019年3月期第2四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
---|---|---|---|
売上高 | 291,321 | 11.0% | |
営業利益 | 8,859 | 28.8% | 3.0% |
経常利益 | 10,504 | 52.0% | 3.6% |
四半期純利益 | 5,014 | 102.9% | 1.7% |