ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

車体のインクジェット塗装を実演/トラックショー

2022年5月13日 (金)

話題運送業を核に多角的な事業を手がける「ベストライン」(奈良県五條市)は、「ジャパントラックショー2022」のブースで、トラックボディのインクジェット塗装を実演した。車体(荷箱)に直接塗装することで、フィルムシールを貼る従来式よりコストも時間も半分で済むという。

塗装の実演では、ブースに大きなやぐらとインク噴射機を持ち込み、横付けした大型トラックに向けて、来場者の目の前で塗装作業を行った。やぐらのレールを噴射機が左右にスライドしながら、塗料を荷箱に吹き付けていく。レールは徐々に上から下に下がっていく。

▲金属レールの上を噴射機が左右に動きながら塗料を吹き付けていく)

同社によると、使うのは速乾性で紫外線に強い樹脂塗料。3年から5年またはそれ以上の屋外耐候性を保ち、何度でも塗り替えが可能だ。インクジェット式だと塗装面に凹凸があってもきれいにできる。トラックの大きさにもよるが、片面の塗装は平均して2時間から3時間。乾燥なども含めて2日から3日で両面塗装ができる。塗装費もメンテナンス費もフィルム式の半分という。

運送会社のロゴやマークを始め、商品宣伝、地域アピールなど、様々なプリントトラックが増えているが、いま同社が着目しているのは単色塗装だ。少し古くなったトラックのボディを単色塗装し、新車のようにリフレッシュさせる。すると、ドライバーは街路樹の小枝などで車体を擦らないよう、より慎重な運転を心がけるようになるという。「塗装で事故の減少も期待できる」と効果を強調している。